明前茶(めいぜんちゃ) (明前, míngqián)
明前(めいぜん、míngqián)とは、清明節(4月初め)より前に摘まれた茶のこと。緑茶の最も早い春摘みで、柔らかな芽、まろやかで甘い味わい、そして最も高い価格が特徴です。
明前は文字どおり「清明の前」を意味します。清明節は先祖を偲ぶ祝日で、4月の初めに当たります。中国東部の緑茶にとって、これは分水嶺です。清明前に摘まれたものはすべて最高等級とされ、その後に摘まれた茶は雨前(うぜん、「穀雨の前」)と呼ばれ、以下順に等級が下がります。理屈は単純です。早春の茶樹はゆっくりと目覚め、芽は冷涼な気候のなかで育ち、粗いタンニンではなくアミノ酸を蓄えるのです。
ここから明前茶の性格が生まれます。柔らかさ、甘み、出汁のような旨みの厚み、そしてほぼ皆無の苦み。この等級の代表格は龍井(ロンジン)、碧螺春、安吉白茶です。その早摘みは一芽一葉のごく小さな芽で構成され、乾燥茶1キロには摘み手の何万回もの手の動きが費やされます。価格もそれに見合ったものになり、だからこそ早い時期のロットほど偽物が横行します。
実践では二つのことを覚えておきましょう。第一に、「清明前」という基準は浙江や江蘇の特定の産地に対するもので、雲南や台湾の高山茶にはこの尺度は当てはまりません。第二に、明前茶は茶の基準では繊細で足の早い茶であり、その魅力は鮮度にあります。秋になってから春の値段で「早春」を買うのは、怪しい取引です。淹れるときは軟水を使い、80度以下で。熱湯は、あなたが対価を払ったすべてを台無しにしてしまいます。
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